いま注目の建築家・山田紗子の展覧会『パラレル・チューンズ』開催! 自然と人と空間が響き合う建築とは。

May 15, 2026 | a wall newspaper | photo_Satoshi Nagare text_Yoshinao Yamada いま注目される建築家の一人、山田紗子。その考えを知ることができる展覧会『パラレル・チューンズ』 が開催中です。 関西・大阪万博の休憩所3の模型前に立つ山田。多様な視点で模型を楽しめる。 ユニークな住宅、大阪・関西万博の休憩所、観光牧場など、大胆な造形、構成、色でさまざまな建築空間を表現する建築家の山田紗子。近年、多方面で注目を…
May 15, 2026 | a wall newspaper | photo_Satoshi Nagare text_Yoshinao Yamada
いま注目される建築家の一人、山田紗子。その考えを知ることができる展覧会『パラレル・チューンズ』 が開催中です。
ユニークな住宅、大阪・関西万博の休憩所、観光牧場など、大胆な造形、構成、色でさまざまな建築空間を表現する建築家の山田紗子。近年、多方面で注目を集める彼女の世界観を体感できる展覧会が開催中だ。
会場では模型、ドローイング、映像を通じて9つのプロジェクトを紹介する。まず驚くのは、新たに製作した存在感抜群の模型でいずれも1/5サイズ。ドローイングもまた等身大に近い感覚が得られるサイズ感で、小さな建築が現れたかのようだ。山田は「私たちが面白いと感じている建築空間を展示で体験してもらいたかった」と言う。デビュー作の自邸から興味を持ち続けるのは「個性が集まること」だ。
「ものの一つひとつが強く立つこと、集合、自然物と人工物のせめぎ合いなど、普段さまざまなかたちで検証しています。ただプロジェクトを紹介するよりも、いろいろな形で引き継がれていく興味や価値観を見つけてもらえたら」
模型とドローイングの往来で、空間で本来実現したいことと現実的な要件の検証を続けていく。
「絵で大事なことを発見して、模型を少し変えてみようということも少なくありません」
会場では山田の視点同様、その往来で空間のイメージを膨らませることができる。大きな存在である建築を俯瞰することはなかなか難しい。展示を通じて「仕組まれた形を全体的に見ることも展覧会の醍醐味かも」と話してくれた。
『パラレル・チューンズ』
これまでの作品から建築を中心に9作を発表。展示に合わせ初の作品集も発売中。〈TOTOギャラリー・間〉東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F TEL 03 3402 1010。〜2026年7月12日。11時〜18時。
山田紗子
やまだすずこ 1984年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業、藤本壮介建築設計事務所を経て、東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了。その後、自身の設計事務所を設立。